日程
2023.03.10

地域医療実践力育成コース修了式を実施しました  

2023年3月10日(金)に「滋賀医科大学 地域医療実践力育成コース修了式」を挙行し、以下の4名の学生が修了証書を授与されました。

・看護学科 第4学年 伊藤 野々花 
・看護学科 第4学年 川口 宏斗 
・看護学科 第4学年 近 雛子
・看護学科 第4学年 清水 希望

【地域医療実践力育成コースとは?】

地域医療や地域包括ケアの重要な担い手となる看護師を育てることを目的としたコースで、本学の看護学科と附属病院看護臨床教育センターとが共同で育成を担当します。 2015年度に新卒の訪問看護師を育成することを目的に、滋賀県の委託事業として開始されたのが始まりです。2019年度入学生から正規のカリキュラムに位置づけられ、2023年3月に第一期生が修了しました。看護師課程でも地域医療や在宅看護学は学びますが、このコースでは、大学卒業時の地域医療実践力を高めるため、訪問看護事業所での個別ケアに関する積み上げ実習のみならず、コミュニティケアや地域包括ケアシステムなど、地域を支える医療・看護活動について広く深く学びます。

【修了生の声 ➀伊藤 野々花】

少人数であることから、先生方も一人一人に対して丁寧に指導してくださり、地域医療について深く学ぶことができるコースです。
元々、介護や高齢者の看護に興味があり、2年生での在宅の講義を聞いている中でよりその興味が深まり専攻してみようと思いました。なんとなく興味があるというだけで専攻し、学習の機会を与えて頂きましたが、益々地域看護に興味が湧くような様々な経験をさせていただきました。
実際に在宅での看護を想定したケアの方法をみんなで考え実践したり、退院前カンファレンスを見学させていただいたりしました。地域医療実践力育成コースを履修しなくても在宅の実習はありますが、やはりコースならではの演習や実習が魅力的です。また、地域で働く様々な方々の講義からも多くの学びがありました。知識が増えることによって、看護においての視野が広がったように感じています。
もし地域に少しでも興味があれば、ぜひ参加してみてほしいと思います。

【修了生の声 ②川口 宏斗】

きっかけは保健師課程を専攻することができなかったことです。入学当初は病棟にいる看護師さんに憧れていました。ですが、大学での学習や実習、演習を重ねていくうちに地域で活躍する看護師に憧れるようになりました。そこから保健師や訪問看護師を就職先として考え始めました。その後、保健師課程の選考に落選し地域医療実践力育成コースを専攻することになりました。きっかけからは第一希望ではなかったと捉えられますが、このコースを専攻し卒業後に訪問看護師として就職することができたことからこのようなきっかけも運命であると考えています。
このコースでは領域別の在宅看護学実習では経験することができない地域包括支援センターを見学することや小児に特化した訪問看護事業所に実習が行えました。また、それらの経験から、高齢者だけでなく幅広い年齢の地域医療の繋がりを目で見て肌で感じ幅広い視野で地域医療を捉えられる能力を得ることができました。
このコースは辻村先生や津田先生をはじめ公衆衛生学講座の方々からも手厚いサポートが得られるコースとなっています。すごくアットホームでのびのびと学習することができ就活でも病院だけでなく新卒の訪問看護師でもたいへん頼れるコースとなっています。病棟実習とはまた違った、看護師の働き方や地域との繋がりを学習と経験のできる魅力が詰まったコースとなっていますので頑張ってください。

【修了生の声 ➂近 雛子】

地域医療実践力育成コースで私は患者さんのニーズを尊重する看護師像を学ぶことができました。
このコースで、滋賀県の訪問看護ステーションに実習に行かせていただく機会がありました。訪問看護師として実際に患者さんを受け持ちさせていただき、実習期間内に患者さんがより良い生活を送るために学生としてできることを考え尽力いたしました。思い返せばその時の私の焦点は、患者さんの病気や体の不調を軽減することのみにあたっていました。実習期間中、訪問看護師さんにご同行させていただく中で、看護師さんが訪問時間のほとんどを患者さんとの会話に使われることもあると知りました。限られた訪問時間を会話に費やすことの意味が私にはわからず、看護師さんに尋ねたところ、限られた訪問時間だからこそ、看護師のいない時間どのように過ごされているかを会話から導き出し、次の訪問までの間どのように過ごしてもらうべきか、それをいかに会話に入れ込むかを大切にすることもあると教えていただきました。
病気や体の不調をその時軽減するだけでなく、患者さんがその人らしく生活するために、ニーズを会話から見出し尊重する看護師像を私はここで学ばせていただきました。

【修了生の声 ④清水 希望】

地域医療実践力育成コースを専攻しようとしたきっかけは本校が他に類を見ない専門的に訪問看護を学ぶことができる大学であり、私が入学した年に地域実践力育成コースが正規カリキュラムとなったため、新鮮でかつ新しい知識と技術を先進的に学べる点に魅力を感じたからです。
第一期生は4名と非常に少数であったことで一人一人十分に理解、学習しながら講義や演習を進めることができ、非常に充実できました。地域で実際に活躍する専門職の方から講義していただき、今まで定義的に捉えていた専門職の役割が具体的に理解でき、地域における多職種連携の実際が明確化されました。演習では在宅環境をリアルに再現した部屋で訪問看護師役としてロールプレイをしたり、実際に使用する物品を用いてケア練習するなど、非常に実践的に看護技術を学ぶことができました。最後には実際に訪問看護ステーションへ伺い、訪問看護師さんに同行させていただきました。
新型コロナウイルスの影響で利用者さんに対してケアや接触等はできませんでしたが、訪問看護師さんの立ち振る舞いや看護ケアを目の当たりにし、今まで講義や演習で学んだ知識が統合され、より充実した学びができました。地域実践力育成コースは学べることがどれも新鮮で新しいので楽しく学習できます。これから需要が増していく在宅看護は進化している最中ですので、より一層充実した学びができると思います。
少しでも在宅看護に興味のある方は地域医療実践力育成コースで優しい先生方たちが待っていますのでぜひ訪れてみてください!

地域医療実践力育成コース修了式の様子
地域医療実践力育成コース修了式の様子
左から、辻村教授(指導教員)、伊藤氏、上本学長、津田助教(指導教員)
左から、辻村教授(指導教員)、伊藤氏、上本学長、津田助教(指導教員)
左から、辻村教授(指導教員)、川口氏、上本学長、津田助教(指導教員)
左から、辻村教授(指導教員)、川口氏、上本学長、津田助教(指導教員)
左から、辻村教授(指導教員)、近氏、上本学長、津田助教(指導教員)
左から、辻村教授(指導教員)、近氏、上本学長、津田助教(指導教員)
左から、辻村教授(指導教員)、清水氏、上本学長、津田助教(指導教員)
左から、辻村教授(指導教員)、清水氏、上本学長、津田助教(指導教員)