勢多だより
(2024年3月号)

新任教員の紹介

深見 忠輝 准教授/脳神経外科学講座

深見教授

2023年12月1日付けで脳神経外科学講座の准教授を拝命いたしました、深見忠輝と申します。

地域のために

私が医師を目指したのは、二人の祖父が九州・大分の田舎で十分な医療を受けられないままに亡くなったことが契機でした。また、私は1995年阪神大震災の発生した年に本学医学部医学科を卒業しましたが、被災地で住民の健康維持を行っておられた地域医療者の方々の姿に深く敬意を表したのを覚えています。
私は本学脳神経外科での研修の後、1996年より長浜赤十字病院にて脳神経外科における地域医療を学び、2000年からは本学大学院で研究生活を送り、2004年より現在まで本学脳神経外科にて臨床・教育・研究に従事して参りました。患者さんが住む地域で疾患の診断から治療までを完結できる医療体制の維持は、私の中では地域医療の確立であると考え、私はこれをテーマとして脳神経外科診療の中で、脳腫瘍ならびに神経内視鏡治療を専門として研鑽を積んでおります。

脳神経外科医療のために

脳神経外科を志す医師の数は充足しておりません。脳神経外科の魅力を医学部学生や初期研修医の先生方にお伝えし、若き脳神経外科医を生み出していくとともに、滋賀県における脳神経外科診療の質を他の医療機関とともに維持発展していくことがこれからの私の仕事であると考えております。

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