勢多だより
(2025年9月号)

新任教員の紹介

菊池 良太 教授/実践看護学講座(小児保健看護学)

菊池教授写真

2025年7月1日付けで実践看護学講座(小児保健看護学)の教授を拝命いたしました、菊池良太と申します。滋賀医科大学の一員となるご縁をいただき、大変嬉しく思います。お力添えのほど、よろしくお願いいたします。

自己紹介

私は2007年に地元の山梨大学医学部看護学科を卒業したのち、東京大学医学部附属病院小児外科病棟とPediatric Intensive Care Unitに5年間勤務し、主に外科系疾患をもつ子どもや、集中治療を要する子ども、その家族への看護を経験いたしました。臨床で見出した問題に研究として取り組みたく、東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程と博士後期課程を経て、2016年から大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻小児・家族看護学にて、教員として教育と研究に研鑽を積んで参りました。

教育と研究において大切にしたいこと

教育では、小児期を生涯発達の観点から捉え、急性期医療から慢性期医療、高度医療から地域医療など、バランスのとれた教育を展開し、小児看護をリードする臨床実践者と研究者を育成します。研究では、主とするテーマである小児医療を中心とした患者報告型アウトカムの評価と向上において、情報科学を併用しながら社会実装を進めるとともに、滋賀県を中心とした地域の医療・保健・福祉・行政機関との事業の協働を通して、成果を積み上げて参ります。子どもの健やかな成長を小児看護学から支援し、滋賀医科大学と医療、看護のさらなる発展に力を尽くして参ります。

 

 

澤井 俊宏 准教授/IR室

澤井准教授写真

2025年5月1日付けでIR(Institutional Research)室長・准教授を拝命いたしました、澤井俊宏です。謹んでご挨拶申し上げます。

これまでの歩み:小児科医としての経験と学び

私は滋賀県出身で、県立安曇川高等学校を経て、1999年に聖マリアンナ医科大学を卒業しました。卒後、滋賀医科大学小児科学講座に入局し、乳幼児健診から重症児診療まで幅広く研鑽を積んでまいりました。その後、東京女子医科大学腎臓小児科で研修し、小児腎疾患を中心に診療を行うとともに、東日本大震災を契機にDMATとして災害医療にも携わっています。

IR室の役割:データで大学の未来を支える

IR室は2019年に開設された新しい部門で、教育・研究・診療といった大学の活動をデータに基づいて分析し、将来の成長に向けて強みや課題を可視化する役割を担っています。これまで初代室長・辻喜久先生、第2代室長・森野勝太郎先生が築かれた礎の上に、第3代室長としてその責務を引き継ぐこととなり、身の引き締まる思いです。

皆さまとともに

小児科医として25年間、臨床・研究・教育に取り組み、子どもたちとその家族の成長を見守り伴走してきました。その役割と醍醐味は、大学の発展をデータで支え、ともに歩むIR室の使命にも通じるものと考えています。学内外の皆さまと対話を重ね、現場の声に耳を傾け、的確に応える開かれたIR室を目指して尽力してまいります。

 

 

彌山 峰史 准教授/整形外科学講座

彌山准教授

2025年7月1日付けで整形外科学講座の准教授を拝命いたしました、彌山峰史と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。

自己紹介

私は滋賀県甲賀市の出身で、小・中学校時代は野球に打ち込み、将来の夢は甲子園への出場でした。しかし、肩や肘を痛めて思うように投球できなくなったことをきっかけに、医師を志すようになりました。1999年に福井大学医学部を卒業後、同大学整形外科学講座に入局し、整形外科の基礎を学ぶとともに、外傷、関節リウマチ、脊椎疾患に関する診療および研究に従事いたしました。2013年からは、地元である滋賀医科大学整形外科学講座に籍を移させていただき、研鑽を積んでまいりました。

今後の目標

これまで恩師から、教育・臨床・研究それぞれをバランスよく追求するよう、教えを受けてまいりました。前職での取り組みを踏まえ、学部学生・大学院生への教育、脊椎外科を中心とした臨床、脊椎後縦靭帯骨化症に関する研究を継続・発展させることで、滋賀医科大学に一層貢献していきたいと考えております。 今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

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