平成28年4月1日
学長 塩田 浩平(しおた こうへい)

本年4月から国立大学法人の第3期中期目標期間が始まります。第1期、第2期の実績を踏まえ、新しい滋賀医科大学に脱皮して、更なる飛躍を目指したいと思います。

私は、滋賀医科大学の第3期のキーワードとして“3C”すなわち①Creation(優れた医療人の育成と新しい医学•医療の創造)、②Challenge(優れた研究による人類社会•現代文明の課題解決)、③Contribution(医学•医療を通じた社会貢献)を掲げました。これらを柱に、組織改革、機能強化を進め、教育•研究・医療で卓越した成果を挙げて、滋賀医科大学のプレゼンスを向上させていきたいと考えています。

教育面では、医学教育の国際基準対応、入試改革、高大連携などや、卒前・卒後研修における来年度発足予定の新専門医制度への対応が重要になってきます。研究面では、神経難病研究、サルを用いた医学研究、生活習慣病を中心とした疫学研究、がん研究などの重点研究を推進するとともに、各研究者の着想に基づく独創的な研究、基礎・臨床融合研究を支援したいと考えています。臨床面では、引き続き、附属病院の質の高い医療、高度先進医療を推進して地域の医療に貢献するとともに、優れた臨床研究を進めるための体制を強化していきます。また、組織運営では、業務効率化など事務改革を進め、IRを充実して大学の企画戦略機能を強化する計画です。

すべての構成員の皆さんが高い倫理観をもって研究や日常業務に当たっていただくよう、いま一度お願いいたします。

滋賀医科大学のすべての教職員が意欲を持ち創意工夫を発揮して働き、学生が能動的に学ぶキャンパスとなることを願っています。構成員の皆さんからの様々なご意見やご提案をお待ちしています。