日程
2021.03.19

特発性正常圧水頭症の歩行障害を新たに評価する研究成果を記者説明会で発表しました。

3月19日(金)、本研究成果の発表とともに特発性正常圧水頭症を知っていただくために記者説明会を開催し、脳神経外科学講座 山田茂樹病院講師から説明しました。

特発性正常圧水頭症 (idiopathic Normal Pressure Hydrocephalus: iNPH)とは、すくみ足、すり足、開脚歩行、小刻み歩行、突進歩行、不安定性、方向転換障害、起立障害などの特徴的な病的歩行が出現する病気で、これらの病的歩容となる原因は解明されていません。

今回、歩行中の体幹部の上下方向と前後方向の加速度変化の減少が強く関連していることを新たに示し論文として発表しました。

歩行中の体幹部の加速度は、iPhoneをポーチに収納してお腹に巻いて、共同研究機関である株式会社デジタル・スタンダードが開発したiPhoneアプリ『SENIOR Quality(シニアクオリティー)』を起動し、 iPhoneに内蔵されている加速度センサーで計測しました。

本研究成果は、2021年3月10日 Frontiers in Aging Neuroscienceに論文が掲載されました。

本件の詳細(プレスリリース):https://www.shiga-med.ac.jp/sites/default/files/2021-03/20210315pressrelease_iNPH.pdf

写真:報道機関に解説する山田病院講師
報道機関に解説する山田病院講師
写真:歩行中の体幹部の加速度を計測するアプリを解説
歩行中の体幹部の加速度を計測するアプリを解説