地域医療を担う看護師育成(訪問看護師コース)

平成27年度採択 滋賀県地域医療介護総合確保基金事業「在宅看護力育成事業:訪問看護師コース」

団塊の世代が75歳以上となる平成37年にむけて、病床の機能分化・連携、在宅医療・介護の推進、医療・介護従事者の確保・勤務環境の改善等、「効率的かつ質の高い医療提供体制の構築」と「地域包括ケアシステムの構築」が急務の課題であるため、厚生労働省は消費税増収分を活用した地域医療介護総合確保基金を各都道府県に設置しました。

本学では、訪問看護師コースの設置・プログラム開発「在宅看護力育成事業」が、滋賀県の居宅等における医療の提供に関する事業として平成27年度に採択されています。

本プログラムでは、看護臨床教育センターと医学部看護学科、附属病院、滋賀県の協力体制で実施しており、本学の教員に加え在宅看護専門看護師や訪問看護認定看護師の資格を有する看護職が担当教員となることで、「訪問看護の魅力」や「在宅看護の実際」をより深く理解し、実践力のある訪問看護師を育成するプログラムを実施しています。また、滋賀県看護協会が作成・運用している「新卒訪問看護師育成プログラム」を卒後教育として活用した、全国的にも珍しい卒前卒後の一貫した教育プログラムとなっています。

 

産学協働支援による学生主体の研究医養成(研究医養成コース)

平成24年度採択(平成28年度採択期間終了) 文部科学省「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成」

近年医師不足が問題になっていますが、基礎医学の研究と教育を担う研究医の不足はさらに危機的な状況です。本学では基礎系研究医の養成のため、平成23年度から研究医枠による入学定員の2名増員を行い、医学科第1、2学年学生を対象に、通常の学部教育と平行する形で、入門研究医コースを進めてきました。

さらに平成24年度には、それを発展させた「産学協働支援による学生主体の研究医養成(研究医養成コース)」が文部科学省の研究医養成事業として選定されました。

本プログラムでは、学生の主体的な探究活動をサポートしながら、研究活動の場を提供する入門研究医コースへの参加を医学科第5学年まで広く募り、入門研究医コースにつづく登録研究医コースとして、キャリアパスの異なる4つの専攻(分子医科学、病理学、法医学、公衆衛生学)を選択できるようにしました。そこに産学協働の奨学金でサポートされる多様な大学院プランへとさらに接続させることによって、学部から大学院までシームレスに研究活動を発展させ、研究医を従来よりも早期に養成することを目指しています。

なお、本プログラムに係る文部科学省の補助事業期間は平成28年度で終了しましたが、平成29年度以降も引き続き、本学の独自事業として継続してプログラムを実施しています。

 

高度がん医療を先導するがん医療人育成(がんプロ)

平成29年度採択 文部科学省 多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン

多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プランは、文部科学省が国公私立大学を対象に、大学院課程においてがん専門医療人養成のための教育拠点を構築することを目的とした優れたプログラムに対し財政支援を行うもので、平成29年度から新規に設けられました。

本学では、京都大学、三重大学、大阪医科大学、京都薬科大学と共同で申請したプログラムである「高度がん医療を先導するがん医療人養成」が、平成29年度に採択されています。

本プログラムは、各大学がそれぞれの個性や特色、得意分野を活かしながら、相互に連携・補完して教育を活性化し、高度ながん医療、がん研究等を実践できる優れたがん専門医療人の養成を目指す教育プログラムであり、本学では大学院医学系研究科博士課程医学専攻に、がん専門医療人養成コースを設置しています。

 

アジア非感染性疾患(NCD)超克プロジェクト(リーディングプログラム)

平成25年度採択 文部科学省「博士課程教育リーディングプログラム」

「博士課程教育リーディングプログラム」は、文部科学省が国公私立大学を対象に、広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーを養成することを目的として、産学官の協力のもと、従来の専門分野の枠を超えた大学院博士課程教育の抜本的な改革・再構築の推進図るプログラムに対して財政支援を行うもので、平成23年度から新規に設けられました。

本学では、「アジア非感染性疾患(NCD)超克プロジェクト」が、平成25年度に採択されています。

非感染性疾患(Non-Communicable Disease、以下NCD)は、先進国のみならず世界規模で急増しており、21世紀の健康問題の核心的課題として位置づけられています。国際連合では「NCDの克服こそが国際連合の使命」と位置付け、国連NCDサミットを開催しており、各国政府関係者及び学術機関の連携が進んでいます。NCDはがん、脳心血管疾患、及びその危険因子である糖尿病・高血圧・脂質異常症など生活習慣病の増加という形で顕在化し、アジア新興国において特に深刻な健康問題となっています。現在、アジア太平洋州における健康問題の解決と健康寿命の延伸を実現するためのグローバルリーダー人材の育成が求められています。

本プログラムでは、本学における充実した生活習慣病疫学研究の基盤を最大限に活用した教育を通じ、NCDに関する医学的知識、疫学方法論をはじめとした高度な科学技術、アジアの公衆衛生改善に対する構想力を兼ね備えた、産学官を横断する人的ネットワークをもつ、バランスのとれたリーダーを養成します。これにより、国内外の産学官の広い分野においてアジア太平洋州のトップリーダーとして活躍するNCD対策の専門家を育成します。