消化器難病の克服を目指す最先端臨床研究推進事業
事業の概要
本学は、令和6年度文部科学省「高度医療人材養成拠点形成事業(高度な臨床研究能力を有する医師養成促進支援)」のタイプB(特色臨床研究基盤人材養成拠点)に採択されました。
本学では、消化器がんや炎症性腸疾患など消化器疾患の分野において、国際的な臨床研究の実績を有しています。また、同分野の最先端医療機器の開発にも取り組んでおり、手術時に出血がなくミストも出さずに臓器を切断できるマイクロ波手術機器の開発は、令和4年度文部科学大臣賞を受賞しました。
本事業では、その消化器系の臨床研究のさらなる発展と人材育成を目指すとともに、本学臨床研究開発センターに研究支援員を配置し、『SUMS臨床研究推進プログラム』を実施します。併せて、「きめ細やかな臨床教育の実施」と「教員(医師)の教育負担の軽減」の両立により中長期的な医師養成体制の向上を図るため、本学医学部附属病院の各診療科にTAを配置し、「診療参加型臨床実習の充実」を図ります。
SUMS臨床研究
推進プログラム
- 経験豊富な教員が大学院生を含む若手研究者に対し、計画の立案から結果の解析・成果発表まで指導を行います。
- 本プログラムに参加する医学部学生はSAとして実際の臨床研究に参画し、実務を通して臨床研究者としての素地を身につけます。
- 大学院生は、RAとして臨床研究の実務に関わり臨床研究能力を高めるとともに、TAとしてSAの指導を行います。
診療参加型臨床実習の充実
- 本学医学部附属病院の32診療科に大学院生をTAとして配置し、教員(医師)とともに学部学生の臨床実習を指導します。
- 各診療科へのTAの配置により、臨床教育の充実と教員(医師)の負担軽減を目指します。
- TAを対象とした「プレFD」の実施により、本学の教育の質を担保するとともに、将来の指導医としての大学院生の能力を涵養します。
- ※ SA(スチューデント・アシスタント): 講義・実習等における資料等の作成、実験の準備等を通じた教育効果の向上のため、教員の教育研究等の補助業務を行わせるために採用する学部学生。
- ※ TA(ティーチング・アシスタント): 大学教育の充実及び指導者としての訓練の機会を提供するため、教育的配慮の下に学部学生の実験、実習、演習等の教育補助業務を行わせるために採用する大学院生。
- ※ RA(リサーチ・アシスタント): 研究活動の効果的推進、研究体制の充実及び若手研究者としての研究遂行能力の育成を図るため、研究プロジェクト等に研究補助者として参画させるために採用する大学院生。
- ※ FD(ファカルティ・デベロップメント): 各教員が大学の教育理念の実現と学生の学習効果の向上を達成できるよう、大学がカリキュラムや授業の内容・方法等の改善や質向上を企図して組織的に実施する研究・研修等の取組み。
推進体制及び特色ある取組み
臨床研究支援のために、本学臨床研究開発センターに「生物統計家」を配置し、研究実施体制を強化するとともに、次の特色ある取組みを実施します。
1)研究支援員配置制度を利用した医学部学生のSAとしての採用
本学で実施している「研究者のための支援員配置」制度(出産・育児・介護等による休業・短時間勤務のため研究時間の確保が困難となった教員に、医学部学生をSAとして雇用・配置する制度)について、対象を「医師の臨床研究推進」にも拡充する。
2)大学院生のTA・RAとしての採用拡充
これまでは、大学院生(医学専攻博士課程)のうちTAの採用対象は第1~4学年(全学年)の学生、RAの採用対象は第3・4学年の学生であったが、臨床研究推進のために、RAについても採用対象を第1・2学年に拡大し、すべての大学院生(医学専攻博士課程)をTAまたはRAとして採用できるよう、制度の見直しを行う。
3)バイアウト制度による支援
本学バイアウト制度を適用し、医師資格を有する大学院生に医学部医学科学生の臨床実習教育の一部を担わせることにより、附属病院の教員(医師)の負担軽減を図る。
事業計画
| 年度 | 事業計画 |
|---|---|
| 令和6年度 | ● 臨床研究開発センターへのCRC、データマネージャー、生物統計家の配置 ● SA・RA(臨床研究支援)の採用・配置 ● 消化器内科及び消化器外科が実施する臨床研究支援の開始 ● TA(診療参加型臨床実習の充実)の採用・配置 ● 各診療科が実施する臨床実習支援の開始 |
| 令和7年度 | ● 臨床研究開発センターへのCRC、データマネージャー、生物統計家の配置 ● SA・RA(臨床研究支援)の採用・配置 ● 消化器内科及び消化器外科が実施する臨床研究支援の継続 ● TA(診療参加型臨床実習の充実)の採用・配置 ● 各診療科が実施する臨床実習支援の継続 |
| 令和8年度 | ● 臨床研究開発センターへのCRC、データマネージャー、生物統計家の配置 ● SA・RA(臨床研究支援)の採用・配置 ● 消化器内科及び消化器外科が実施する臨床研究支援の継続 ● TA(診療参加型臨床実習の充実)の採用・配置 ● 各診療科が実施する臨床実習支援の継続 |
| 令和9年度 | ● 臨床研究開発センターへのCRC、データマネージャー、生物統計家の配置 ● SA・RA(臨床研究支援)の採用・配置 ● 消化器内科及び消化器外科が実施する臨床研究支援の継続 ● TA(診療参加型臨床実習の充実)の採用・配置 ● 各診療科が実施する臨床実習支援の継続 |
| 令和10年度 | ● 臨床研究開発センターへのCRC、データマネージャー、生物統計家の配置 ● SA・RA(臨床研究支援)の採用・配置 ● 消化器内科及び消化器外科が実施する臨床研究支援の継続 ● TA(診療参加型臨床実習の充実)の採用・配置 ● 各診療科が実施する臨床実習支援の継続 |
| 令和11年度 | ● 臨床研究開発センターへのCRC、データマネージャー、生物統計家の配置 ● SA・RA(臨床研究支援)の採用・配置 ● 消化器内科及び消化器外科が実施する臨床研究支援の継続 ● TA(診療参加型臨床実習の充実)の採用・配置 ● 各診療科が実施する臨床実習支援の継続 ● 国際シンポジウムの開催 |
特色ある実績等
| 年度 | 特色ある実績等 |
|---|---|
| 令和6年度 | - |
| 令和7年度 | ● 本事業TA採用(令和6年度)経験者 1名が本学医学・看護学教育センター教員に着任 ● TA対象の「プレFD」の学内オンラインコンテンツを作成 |
| 令和8年度 | - |
| 令和9年度 | - |
| 令和10年度 | - |
| 令和11年度 | - |
今後の予定
令和8年度
本事業の自己点検と外部評価の制度化
これまでの事業実績や現在の運営体制についての自己点検と学外有識者等による客観的評価を制度化し、今後の事業・取組みのさらなる改善・向上を図る。
本事業ホームページのリニューアル(令和8年7月予定)
SAとTA・RAの採用対象となる医学部学生と大学院生への具体的な情報発信により雇用人員を増員し、さらなる臨床研究支援の充実や『SUMS臨床研究推進プログラム』の推進を図る。