日程
2022.03.07

令和3年度滋賀医科大学女性研究者賞を授与しました

3月7日(月)、本学学長室において、令和3年度滋賀医科大学女性研究者賞授与式を挙行し、同賞を受賞した生理学講座(細胞機能生理学部門)・尾松万里子准教授に、上本学長から表彰状及び副賞が授与されました。

この賞は、次世代の女性研究者のロールモデルとなるよう、女性研究者の優秀な研究活動を表彰し、本学の研究活動を活性化することを目的として、平成25年度に創設された賞であり、これまでに12名に授与しました。9回目となる今年度は、学内から4名の応募があり、女性研究者賞審査委員会における審査を経て、受賞者を決定しました。

審査は、代表論文の独創性や発展性に加え、発表論文、学会活動及び研究費の取得状況などの研究活動全般についての評価を中心に、教育・診療・地域貢献などによる本学への貢献も勘案し、厳正に行われました。

受賞理由

受賞者が代表論文として挙げた研究では、虚血耐性を持つ心筋前駆細胞の一種としてAtypically-shaped cardiomyocyte(ACMs)を発見し、その形態や性質などを明らかにした内容に新規性と独創性があると考える。この成果を応用することで、虚血心筋に対する新たな治療開発につながる可能性もある。その他、ランゲンドルフ灌流法に代わるマウス心筋細胞単離法を独自開発したこともオリジナリティーがあり高く評価できる。
また、その経歴と業績のすべてを滋賀医科大学で重ね続けてきたことは、『滋賀医科大学』女性研究者賞を受賞するに相応しいと考える。 さらに、研究業績に加え10年近く本学の学長補佐として男女共同参画推進の活動に寄与し、本学の運営に多大に貢献しており、その活動に関して内閣府から表彰を受けている点も高く評価できる。

※代表論文
(論題)
Identification of cardiac progenitors that survive in the ischemic human heart after ventricular myocyte death

(掲載誌(オンラインジャーナル))
Scientific Reports 7: 41318 (2017)

授与式の様子1
授与式の様子1
授与式の様子2
授与式の様子2