本学医学部医学科第6学年の寒出祐紀恵さんの論文が、加齢研究分野の国際学術誌「npj Aging」において採択されました。
本学医学部医学科第6学年の寒出祐紀恵さんが、解剖学講座・金田勇人准教授(責任著者)および皮膚科学講座・生野泰彬助教(共同筆頭著者)の指導のもと、筆頭著者として執筆した論文が、加齢研究分野の国際学術誌「npj Aging」(2025年Journal Impact Factor:13.0)のResearch Articleとして採択されました。(2026年7月24日付けで「npj Aging」にオンライン掲載)
本研究は、株式会社山田養蜂場との共同研究として実施されたものです。ローヤルゼリー(Royal Jelly:RJ)の経口摂取により、加齢に伴い低下した皮膚や脳の幹細胞増殖活性が向上し、白髪化の抑制や神経新生が促進されることを明らかにしました。本学が持つ老化・幹細胞研究の知見と山田養蜂場の専門性を融合させ、ローヤルゼリーという食品由来の成分が幹細胞機能の改善にどのように働くのかを科学的に検証した産学連携としても大きな意義を持つ成果です。
今回の研究における寒出さんの努力と、指導教員および共同研究企業の支援が実を結んだ本成果は、本学における学生の研究参加および次世代研究者育成の実績を示すものです。
本学では今後も、次世代を担う研究医の育成と、社会課題の解決につながる質の高い研究成果の発信に努めてまいります。
【選出論文】
タイトル: Royal jelly ameliorates age-associated stem cell dysfunction with Chi3l1-mediated increase in CD206-positive macrophages
著者:Yukie Kande, Yasuaki Ikuno, Ayano Narumoto, Kahori Minami, Kasumi Nobuhiro, Koichiro Watanabe, Dai Ihara, Manabu Shirai, Noriki Fujimoto, Nobuaki Okumura & Hayato Naka-Kaneda
URL: https://doi.org/10.1038/s41514-026-00454-x
【大学HP参照】
最新研究の紹介:https://www.shiga-med.ac.jp/kenkyu20260824
<寒出さんのコメント>
これまで取り組んできた研究を論文としてまとめられたことを大変嬉しく思います。論文としてまとめることができたのも、普段から先生方に熱心にご指導いただいたおかげだと実感しております。今後は臨床の場においても、研究を通して身につけた視点や考え方を大切にし、臨床と研究をつなぐことのできる医師になれるよう、努力していきたいと思います。
<指導教員(金田 准教授)のコメント>
研究で成果を上げるには継続的な取り組みが不可欠ですが、試験が多い医学部において学業と両立させることは、非常に大変だったことと思います。その中にあっても寒出さんは粘り強く一つひとつの実験を積み重ね、今回共著者として素晴らしいジャーナルに論文が掲載されたことは、まさに努力の成果です。本当によく頑張ってくれました。この経験を今後の糧とし、さらなる活躍につなげていってください。この度は誠におめでとうございます。
<指導教員(生野 助教)のコメント>
この度は誠におめでとうございます。実験を積み重ね、まとまったデータを出し、とても良いジャーナルに論文が採択されたことは大変素晴らしいことだと思っています。滋賀医大の一構想である「世界に羽ばたく」を、まさに地で行くといった結果ではないでしょうか。この調子で、フィジシャン・サイエンティストとして大きく羽ばたいていかれることを心より期待しております。